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プロジェクト名:CTガイド下IVR用針穿刺ロボット「Zerobot」

資金:日本医療研究開発機構(AMED)革新的がん医療実用化研究事業,日本学術振興会科学研究費助成事業(科研費),岡山県が実施する特別電源所在県科学技術振興事業,他

本コース参画研究者: 亀川 哲志,松野 隆幸

参画大学・企業:岡山大学病院放射線科,イメージング&ロボティクス株式会社

関連URL: https://ivr.sys.okayama-u.ac.jp:8081/WordPress/

 

近年では,医療用に作られた専用の針を腫瘍に刺すことでがんの検査や治療をする手技が広く行われるようになってきました.従来の手術に比べ,針の通るだけの傷ですむので,患者さんへの負担も小さく非常に有用です.この手技では,針を体に刺す(穿刺する)際に,危険な臓器に針がささらないように,CTで体の中を透視して,その画像を見ながら針と臓器の様子を確認して穿刺を行います.そのため,非常に高い精度で穿刺ができるのですが,放射線科の医師が日常的にCTのX線で被ばくをするという大きな問題があります.そこで我々は,医師の日常的な被ばくを防ぐため,ロボットを遠隔操作して針穿刺を行うシステムを開発しています.医師の被ばくをゼロにして穿刺を行うことができるロボットという意味でZerobotという名前をつけています.2012年より開発をはじめ,2018年には,岡山大学病院で実際に患者さんに対して臨床試験を実施し,問題がないことを確認しました.

プロジェクト名:大学発ベンチャー企業s-muscle

本コース参画研究者: 脇元 修一

参画大学・企業:東京工業大学、株式会社KOGANEI、株式会社池田製造紐所

関連URL: https://www.s-muscle.com/

 

リハビリ機器、パワーアシスト機器、農業用ハンドなどは身体や農作物など脆弱な物体を対象とするため、柔らかく安全な駆動源を必要とします。空気圧で駆動するマッキベン型人工筋肉はゴムチューブとそれを覆う繊維層から構成される代表的な柔らかい駆動源(ソフトアクチュエータ)です。空気圧を印加すると生体の筋肉のように収縮動作を行います。本研究では、岡山県倉敷市児島地区で盛んな組紐(くみひも)の製造技術を導入することで直径1.8mmという量産可能な最小径のマッキベン型人工筋肉を実現しました。細径化したことによって、人工筋肉を繊維のように扱うことができるようになり布化や集積化が可能となりました。ウェアラブルな能動織布やソフトロボットハンドなどへ様々な用途への適用可能性があります。東京工業大学、株式会社KOGANEI、株式会社池田製紐所とともに大学発ベンチャー企業の株式会社s-muscleを2016年に設立し人工筋肉の製造・販売、および用途開拓を行っています。